「言」「語」「道」「断」の4つの章に分けられていますが、とくに意味はなく、いつも通りの人を食ったようなエッセイが68本収録されています。
「首相からの電話」と題された一編は、『人間は笑う葦である』(文春文庫)に収められている「首相になれといわれたら」を読んだ当時の小渕首相が、著者の自宅に電話をかけてきたときのエピソードです。首相を動かした著者のエッセイの腕前を褒めるべきか、中身も何もない文章を読んだだけでわざわざ著者に電話をかけてきた「ブッチホン」の機動力に感心すべきか、迷うところです。
巻末には、著者の母親の語りを文章にまとめたという体の「解説」が置かれています。これは、著者本人が書いているという理解で正しいのでしょうか。本当に著者の母もこんなギャグ・センスの持ち主だったら驚きなのですが。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本の小説・エッセイ
- 感想投稿日 : 2018年10月29日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2018年10月29日
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