鮫島は、彼がキャリアのコースから外れる契機となった同僚の宮本の七回忌に出席し、そこで宮本の幼なじみだった古山と木藤という二人の男と出会います。古山は、地元でいくつかの店を経営しており、そんな彼の案内で鮫島は一夜をすごすことになりますが、麻薬取締官の寺澤という男が古山の身辺を調べていることが判明します。
その後鮫島は、とつぜん何者かに拉致されてしまい、古山とその妹の栞によって救出されます。鮫島は、自分の身代わりになった古山を助けるため、タイム・リミットが定められているなかで古山らの人間関係をたどり、事件の真相へせまっていくことになります。
今回は宮本の遺書にまつわる事実が明らかにされることになるのかと期待したのですが、あまり新しい情報はあたえられていません。ストーリーにかんしても、完成度の高かった前巻にくらべると、錯綜しているわりに出たとこ勝負のような印象を受けました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本の小説・エッセイ
- 感想投稿日 : 2018年9月9日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2018年9月9日
みんなの感想をみる