第3巻もあいかわらずで、マンガ家のさかもと未明が登場したり、西原理恵子と因縁が描かれたりしているのですが、若干楽屋ネタっぽいノリを感じます。
巻末には岡田斗司夫との対談が収録されています。岡田は『フロン』(海拓社、幻冬舎文庫)で発表された持論を説き、著者はそれにかなり押されているような印象です。どうでもいいことながら、くらたま捕まえて「お嬢さん」はないだろうと思うのですが、この辺りの感覚は当時はそれほどシビアではなかったのかもしれません。今だと、なかば冗談だとしても、そのパフォーマティヴな効果にかなり自覚的でないとこういった言葉遣いはできないくらいには、世の中の基準がシヴィアになっているような気がします。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文庫版コミック
- 感想投稿日 : 2017年5月28日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2017年5月28日
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