料理人、澪のがんばる姿とつる家の面々のやさしさに、いつもじんわり心が温かくなるこのシリーズもいよいよ6作目。
今回は、急展開ともいえる話の流れです。
途中こぶしを握って読みました。
未読の方は以下目を通されませんように…。
このシリーズで野江と澪のつながりを描くお話がとても好きだ。子供の頃の宝物のような美しい思い出、そして相手を思う気持ちにいつもどうしようもなく切なくなって泣けてきてしまう。
今回、襖ごしに会うことが出来た。
澪の前では野江のままでいたいという大夫がかなしい。
どんなに辛いことがあったかて、生きて生きて、生き抜く、と決めた。という野江の言葉に涙。そう思うようになるまでどれほどの涙を流したか思いやる澪。
自由のない郭の中で生きることの辛さよ。
さて、小松原さまとの行く末は?
澪の生きがい、何をもって生きる力となり得るのかを考えてみると、この先の身の振り方はもしかして…。
と心配な気持ちでいっぱいです。
7作目がかなり待ち遠しい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年9月28日
- 読了日 : 2011年9月28日
- 本棚登録日 : 2011年9月28日
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