(2016/5/30読了)
図書館の書架で見つけて借りた本。
お友達と言っていいのかわからない関係。最終話を除いて、後味はあまり良くない。それは多分、みんなの心の奥の言葉が飾ることなく丸裸で書かれているのが、自分にも覚えのある感情だからなんだと思う。特に年配の話はなんとも言えない気持ちになった。
知り合いと友達のラインって必要なのかなぁなんてことも考えた。今の時代は、SNSでの友達関係もあったり、リア友なんて言葉もあるようだから、曖昧でいいんじゃないかな。
(内容)
ほんとうに仲よし?ご近所さん、同級生、同僚―。物心ついたころから、「おともだち」はむずかしい。微妙な距離感を描いた8つの物語。
(目次)
たからばこ … 幼稚園児と見知らぬ男
グリーティングカード … 中学時代、同じく海外の人と文通をしていた女同士
生方家の奥さん … 元彼の会社で使い込みをしている女が昔のご近所さんと我が身を重ねて
チェーンウォレット … 商店街の各店でバイトをしている女同士、一人は金持ちだということを隠してる
ほうぼう … 妄想癖のある女と幼馴染
仔猫の目 … 同性愛者の女と同じマンションの若妻
C女魂 … レベルの低い女子校のベルマークに対する団結力
今度、ゆっくり … 同じ図書館で働く女性の年長者2人、懐メロの番組観覧
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
あ行 (朝倉 かすみ)
- 感想投稿日 : 2016年5月30日
- 読了日 : 2016年5月30日
- 本棚登録日 : 2016年5月12日
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