日本社会の歴史 下 (岩波新書 新赤版 502)

著者 :
  • 岩波書店 (1997年12月22日発売)
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鎌倉から現代まで。
上巻の前書きで述べられているように、江戸以降は著者の専門の関係からか駆け足で片づけられている。
一方、室町時代の列島の風俗についての記述は著者の本領というものを感じさせた。

天皇、貴族、武士、農民。これで日本列島の歴史の大部分を片づけてしまうことを、著者は強く拒んでいる。神社、寺、そこにまつわる職能民、海賊や漁撈民、悪党、様々な人たちが歴史のいたるところで活動し、それが現代の日本人にも確かにつながっているということをこの新書を通して、一般の読者に伝えたかったのだなあというのが、読んでいてすごく分かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年5月2日
読了日 : 2020年4月26日
本棚登録日 : 2020年4月26日

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