自然界における左と右

  • 紀伊國屋書店 (1992年5月1日発売)
3.63
  • (13)
  • (22)
  • (35)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 371
感想 : 27
4

日常の我々の身の回りにある様々なものから左と右とはどういう事かを説明し、素粒子のスピンからパリティーの破れ、最後には超ひも理論まで話が及ぶ。
作者の博学さには感心するばかりである。
この本を読むと素粒子のスピンとはなにか。パリティーとは何かがある程度理解できると思うので、今後、量子力学などの本を読もうとしている人にはお勧めできるかもしれない。
ただ、本の内容があまりにも多岐に渡っているので、物理学に詳しい翻訳者だけではこの本は訳せない。それで3人の方がそれぞれ分野を区切って訳してるのだと思うのですが、日本語としてはそれほど読みやすい文章にはなっていないのではないか??と思った。
そうなんですよねぇ。博学の著者の本は翻訳が難しいみたいなんです。だいたいこういう内容が多岐にわたった本の和訳は読みやすいものに出会ったためしがありません。
そこがちょっと残念です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 宇宙物理
感想投稿日 : 2010年3月31日
読了日 : 2010年3月31日
本棚登録日 : 2010年3月31日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする