産後うつになった母親が自分の赤ん坊と他人の赤ん坊を取り替える話。出産することを希望のように描く物語が多い中、この本は子どもを産んだことに対して母親が絶望してしまう。
妊娠中は育児のことを考えて不安になったけど、子どもを産めば母親の自覚が芽生えるはず!って思っとった主人公。けど現実はそうじゃなかった。子どもを取り替えた罪は重すぎるけど、この本を読み終わると彼女を一方的に責めることはできない気持ちになる。
けどやっぱり、大切に育てた我が子が"実は赤の他人でした"って、そんなの絶望的すぎる。無かったことにならないし、みんなの人生が狂うし、誰も幸せになれない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年3月11日
- 読了日 : 2022年3月11日
- 本棚登録日 : 2022年3月11日
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