家出をした男子中学生の「田村カフカ」、猫と話が出来る老人「ナカタさん」、その道中に付き合う「ホシノちゃん」。それぞれ全く関係のなさそうな2つの話が交互に繰り返されて、最後に交錯する構成は圧巻でした。当時中学生の俺は主人公の葛藤や成長を自分に投射させて読んでいた気がします。誰もが経験する青春の葛藤をテーマにして、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」ほど現実離れもしていなかったので分かりやすいです。村上春樹の作品の中では一番好きです。
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カテゴリ:
純文学
- 感想投稿日 : 2006年3月1日
- 本棚登録日 : 2006年3月1日
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