フェレットの冒険 2

  • 新潮社 (2008年1月1日発売)
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本棚登録 : 35
感想 : 8
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『かもめのジョナサン』の著者リチャード・バックによる、ペットのフェレットたちに導かれて書いたという「フェレットの冒険」シリーズ第2弾です。

第1弾は、海の勇敢なレスキュー・フェレットのお話でした(レビューはこちら)。そして本書、今度は空のお話です。

これはもう、あたくしど真ん中でした。すんごい良かったです。

主人公は、貨物輸送機の女性パイロット、キャプテン・ジャニーン・フェレット。通称ストーミィ。彼女もやはり自分の職業に誇りを持っていて、心から空を愛している。そしてこの世界と平行して、もうひとつの世界が存在します。ストーミィは気付いていないけれど。

うう、このあたりは書いてしまうとネタバレになっちゃうのかなー。そこがど真ん中だっただけにものすごく書きたいんだけど。ストーミィの恋とかね。その恋に関係する事柄が、もう泣かせるんですよ。すっごく素敵で、まさしく「深イイ」話です。ほんとにほんとに心があったかくなる物語。読了後、幸福感に包まれました。1巻の話よりめっちゃ好きです。

動物の話だから、表紙のイラストからも、子どもの本のように思えるかもしれませんが、これは決して児童書ではありません。大人向きです。もちろん子どもが読んでも楽しめるとは思いますが、それぞれの職業の専門用語がバシバシ出てくるので子どもにはちょっと難しいところもあるかもです。なので大人のみなさん、だまされたと思って読んでみてください。とくに2巻はお勧めです。

3巻早く出ないかな〜。待ちきれなければ原書を読めばいいんだろうけど、この装丁とイラストと訳を味わいたいのでできれば翻訳で読みたいな。

読了日:2008年4月15日(火)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(海外)
感想投稿日 : 2009年7月16日
読了日 : -
本棚登録日 : 2009年7月16日

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