前知識ゼロで購入した本書。
音の文章表現に惹かれたのだけど、歴史小説として(黒岩重吾作品以来)、この時代設定は大変好みなので、心躍らせながら読み進めた。
何度か「ぬぬ、これはひょっとしてひょっとするのか」などと思いつつ、『死者の書』を読み終え、『口ぶえ』にいたってそれは確信に。
BLだったでござる。
特に否定はしないけど、ただちょっとびっくりした。けっこう露骨なので。
『口ぶえ』の情景描写はとても素晴らしく、R.カーバーやC.マッカラーズの作品を彷彿とさせる。
解説を読むと民族学的に読むのが正解のようだけど。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2014年4月11日
- 読了日 : 2014年3月26日
- 本棚登録日 : 2014年3月26日
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