野火,ハムレット日記 (岩波文庫 緑 123-1)

著者 :
  • 岩波書店 (1988年5月16日発売)
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本棚登録 : 135
感想 : 18
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「野火」
フィリピン戦線レイテ島で病と飢えに苛まれつつ島を彷徨う一人の兵士の話。
何もかもが生々しくて、病んでる時にはお勧めできない。でも戦争の残酷さを知るにはこれぐらいでも生ぬるいんだろうな、と思う。

「ハムレット日記」
個人的には「野火」よりもこっちの方が面白かった。私はシェイクスピアの原作を読まないままこちらを読んだので、何もかもが新鮮。
シェイクスピアは劇作家なだけあって、一つ一つのシーン(例えばオフィーリアが身投げをする場面だったり、ハムレットとレアティーズが決闘する場面だったり)が激烈で、目の前で景色が鮮やかに立ち広がっていく感じがした。
原作も読もう!と思わされた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年6月9日
読了日 : 2023年6月9日
本棚登録日 : 2023年6月9日

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