キッチン (角川文庫 よ 11-8)

著者 :
  • KADOKAWA (1998年6月23日発売)
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本棚登録 : 23104
感想 : 2188
4

秋間さん好きだよね。
そう聞いたので興味が湧いた吉本ばなな。
そういえば大昔に流行っていて、流行っていたから逆に手に取らなかったキッチン。
そう思い読みはじめると、どうしてなかなかぐいぐいと引き込まれてしまった。
死の隣にある本能的に美味しい食べ物、そんな状態だからこそ、とても魅力的に描かれていてたまらなく美味しそうだ。
もぬけの殻状態の時、空腹のお腹に染み渡る自分にとっての美味しい食べ物、その感じにちょっと似てる気がした。
そんな美味しい食べ物を分かち合う彼らを見ながら、無限に広がる人間関係の可能性を感じ、とても楽しみになる作品だった。
太陽のように明るく、パワフルであっけらかんとした友人である秋間さんの意外な一面を感じる一冊だった。
今度会ったら語らなくては!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年8月10日
読了日 : 2019年8月10日
本棚登録日 : 2019年8月10日

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