恋は乱反射する。 (2nd to none〈ひけをとらない〉) (角川ルビー文庫 83-17)
- KADOKAWA (2006年12月31日発売)
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コミックスとのコラボした作品の第二弾なんですが、こちらはちょっと背伸びした少年と、ずるい大人の話。
大学生の白崎克幸は、自他共に認める「遊び人」。
人好きのする笑顔と抜群のスタイルで、たくさんの女性と関係を持っていた。しかし、そんな彼がもう長いこと思っているのは、姉の元夫。
その思いに気づいたのは、姉の結婚式、という状況に克幸はすっかり自分の想いが成就することを諦めたのだけれども、姉とその人が離婚しても、生活能力がなく、研究に没頭すると食事も忘れてしまう彼・多村淑実の面倒を呼び出されるたびに何くれとなく見ていた。
そんなある日、突然の姉の帰国を無邪気に喜ぶ淑実の姿を見て感情が抑えられなくなった克幸は思わず、淑実に襲い掛かってしまって……という内容でした。
なんというか、かわいいなあという他なく。
確かに、精神的にも生活能力的にも大人な少年なんだけど、最後の最後に今まで「ダメだ、ダメだ、かわいい」と思ってた大人に主導権奪い返されて、振り回されている姿が本当にかわいかったです。
でも、やっぱり大人は天然で、最後の最後に、そこ!? ってなるのもかわいい。
要するに、とってもかわいい話だったので、皆、見てみるといいよ! というオチなのかな。
大人って本当はズルい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(BL)
- 感想投稿日 : 2017年4月16日
- 読了日 : 2017年4月16日
- 本棚登録日 : 2017年4月16日
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