本をひたすらに読み続けておる。
これは逃避ですね、というのはわかっているのですが、ぽちぽち感想を。
この本は恩田陸先生の本。
突然、異母兄弟の恋人だ、という女性から「異母兄弟が行方不明になった」と聞かされた女の人が、その異母兄弟の居場所をつき止めるために、奈良へと向かう話。
最初から、ほとんど面識のなかった異母兄弟の恋人と異母兄弟を探しに行くこと自体が「なぜ?」の出発点だったのだけれど。
その「なぜ?」が、実は異母兄弟の恋人だ、という女性が別人だったことがわかって、「この人はなぜ異母兄弟の恋人の名前を名乗ったの?」となり、今度は実は、行方不明ではなくて自分で姿をくらましていて、そしたら今度は「なぜ、こんなことを仕組んだの?」に変わっていく。
主人公の女の人は、次から次に襲ってくる疑問に振り回されるけれど、結局はその旅を途中で止めることもなく、歩き続けるハメになる。
恩田先生の話ではよくあることだと思うのですが、物語が二転三転して、結局のところ疑問を盛大に積み重ねられて、「で、いったい全体どういうことなの!?」って発狂したくなる。相変わらずです(笑)。
でもこういう感じ、悪くないです。
ただ、途中でやめよう……とかいう場面には、まーったくそぐわないので、読むなら一気に読める時間に読んでしまうことをオススメします。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(日本)
- 感想投稿日 : 2015年5月29日
- 読了日 : 2015年5月29日
- 本棚登録日 : 2015年5月29日
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