刀城言耶シリーズの4作目。
順番に読み進めてるけど、少しずつ読みやすくなってはいる(筆者が書き慣れてきたのか、私が読み慣れたのかは不明)
ただとにかく毎回似たパターンだな、という印象。
・当て字的で読み難い人名や地名
・まわりくどい描写
・二転三転して結局すっきりしない謎解き
探偵がみんなの前で推理を発表して一応の解決をつけたはずなのに、「その後」的要素の部分でまた真犯人指摘…しかもそのオチになったところですっきりするわけでもなく、「あー…まあ、そう言われれば成り立たなくはないけど…」みたいな。
というか、このシリーズは推理披露の時間になっても探偵の推理が二転三転するのがお決まりのパターン。小説として読んでる分にはまだ受け入れられても、現実にその場で付き合ってる刑事とかだったら、もっとまとめてから話せって言いたくなると思う…
<以下、1~3作目のネタバレもあります。未読の方ご注意ください>
このシリーズは今回に限らずトリックがいまいち非現実的ですっきりしないことが多くて、動機にいたっては常人ではいまひとつ理解しにくい(殺人をおかすほどのものとしては弱い)ように思う。だから推理の過程で細かい伏線を回収されても、「う、うん…」みたな勢いに流される消極的な受け入れしかできない、というか。
例えば、この方、たぶん入れ替わりトリックみたいなのが好きなのかなと思うんだけど、実際はそんな入れ替わりって簡単じゃないし、実は○○と××が同一人物で、さらに実は…って、極めて非現実的だと思う…。それでもシリーズ中に1回程度なら「ああ」って思うんだけど、前作まで(どの話だったか忘れてしまったんだけど)にも似たようなネタがあったような…というわけで、なんかそのあたりも重なってるかな。
と、なんか文句を書き連ねてしまったのだけど、ホラーとミステリー(本格ミステリー)の融合ってすごく面白いと思うし、このジャンルがにぎわってくれたら嬉しいので、がんばってほしいな…ちょっと時間をあけて、次作もたぶん読んでみます。
- 感想投稿日 : 2019年1月27日
- 読了日 : 2019年1月27日
- 本棚登録日 : 2019年1月27日
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