蒲団・一兵卒 (岩波文庫 緑 21-1)

著者 :
  • 岩波書店 (2002年10月16日発売)
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本棚登録 : 857
感想 : 101
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みっともない男の内面をこれでもかと見せつけられて、正直いい気持ちのする作品ではありませんでした。なんだかもやもやするのは、きっとこんな言動は恥だと思うからこそ禁じているものの、自分のなかにも時雄に同調、共感できてしまうポイントがあるからなんだろうと思う。
解説を読むに、その辺りが当時文壇で評価されたんでしょうかね。
だれも幸せにならない結末ですが、この時代の小説てこんなんばっかりなような…
ラストシーン、やってることはすごくみっともないんですが、強風に煽られる樹木と部屋に射す光、なぜだか情景描写が胸に刺さりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年6月17日
読了日 : 2017年6月16日
本棚登録日 : 2017年6月12日

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