19世紀末のシオニズム運動(パレスチナの地にユダヤ人国家を建設する)から、現代(ただし、2002年まで)に至るまでのパレスチナの歴史が描かれる。しかし、これを読む限りでは、それはイスラエルによる徹底したパレスチナ人の追放と殺戮、弾圧の歴史であったことになる。ナチスによって抹殺されようとしたユダヤ人が、それと同じことをパレスチナ人にしているのだ。また、ユダヤ人の定義もきわめて曖昧であることもよくわかるし、そのことはイスラエルにとってのジレンマでもあったのである。今朝の新聞も、なおガザへの空爆を報じていた。
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カテゴリ:
☆社会
- 感想投稿日 : 2013年9月25日
- 読了日 : 2012年11月16日
- 本棚登録日 : 2013年9月25日
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