ブーリン家の姉妹 1 上 (集英社文庫)

  • 集英社 (2008年9月19日発売)
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感想 : 51
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結末を知っているけど、読み進める手が止まらない。

ヘンリー8世といえば6人の妻。
長年連れ添った1人目の妻は強引に婚姻無効、2人は処刑、1人は産褥死...というように何人もの王妃が気の毒な結末を迎えている。
中でもアン・ブーリンは有名だが、妾に留まった妹メアリーの時点で物語が始まる。

国王の機嫌に全てが左右され、一族のために駒になる。王妃も貴族も楽な人生じゃないなぁ。

王妃の蔑まれても表向きは毅然として冷静な態度と、アンの異常とも思える気性の激しさとしたたかさの対比がすごい。

ヘンリー8世は太ってこちらを向いた肖像画が有名だけど、こんなおじさんに振り回される女性達、命を散らす女性達が本当に気の毒だ。 

ナタリーポートマンはアンにぴったりだと思う。
綺麗で自信にあふれ、強く賢そうなところが。
スカーレットヨハンソンはメアリーには少し強すぎるかな。ぼんやり感が足りない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年4月27日
読了日 : 2021年4月27日
本棚登録日 : 2021年4月21日

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