兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。
○印象に残った言葉。
「生きるってことはやっぱり、つらいことばっかりでさ、それでもその中でどうにか楽しみを見つけて乗り越えていくしかない」
「ほっとしている人間が一番危ないんだ」
「俺には分からない。正解なんてないんだろうな」
○まとめ
ミステリーとなっていたが、家族物語だなと思った。伊坂さんの小説はいつもセリフが面白く考えさせられる。毎日生きていく中で楽しみを見つけていく、安心はできないけど、幸せだと思えればそれで良い。何が良いかなんてわからない。
素敵な兄弟、親子だと思った。特にお父さんが素敵。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年1月9日
- 読了日 : 2023年1月4日
- 本棚登録日 : 2023年1月4日
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