読んでいて、すらすらと出てきた文章ではないなと感じてしまう。文章をつづることの苦しさみたいなものが、文章(の裏側?)から読み取れる。
「時刻表2万キロ」「最長片道切符の旅」に続く紀行文集ながら、本人も、序章で語っている通り、やることをやってしまって、やることがなくなっている時期、ある意味ドン底で書かれた文章であるせいなのか、なんだか取って付けたような文章のような気がしないでもない。ただ、前2作が基本的に同行者のない単独行であったのに対し、本作はいくつかの作品では同行者がおり、同行者がいることで変わってくる旅路の違いみたいなものも感じられた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2012年に読んだ本
- 感想投稿日 : 2012年4月7日
- 読了日 : 2012年2月20日
- 本棚登録日 : 2012年4月7日
みんなの感想をみる