一汁一菜でよいと至るまで (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社 (2022年5月18日発売)
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感想 : 49
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興味深く読んだ。料理家の家に生まれた人で父は「土井勝」
子供の頃からこの道に進みと決めていたようだ。
父のことから始まり家庭環境、そして料理を通して出会った人々の逸話と著者が体験した料理の道が書かれている。
とても真摯に料理に向き合っているのが文章から感じられまたフランス料理、そして日本料理の真髄(とまではいかないかもしれないけれど)とその意味とか、素人でもわかりやすく読み取ることがわかって色々と感じるものがある。

著者の真面目でひたむきな性格、家庭料理のあり方に行き着くまでのことが書かれているように感じた。
「一汁一菜」...納得ですね。
料理のハードルを下げて家庭料理のあり方みたいなものを
日本料理(懐石)とフレンチを紐解きながら書いた本...
という感じかな〜と思う。
読み応えありました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2024年2月6日
読了日 : 2024年2月6日
本棚登録日 : 2024年2月6日

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