でんでんむしのかなしみ

著者 :
  • 新樹社 (2012年2月1日発売)
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本棚登録 : 183
感想 : 23
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有名な新美南吉の傑作童話『でんでんむしのかなしみ』を絵本化したもの。
何度も読んだ作品だが、絵本になるとまた味わい深い作品で心にじんわり沁みてくる。
誰の心にも悲しみがあるのだと理解できたとき、本当の優しさや愛が生まれるとする新美南吉の人生観に感動。
また日本画家である鈴木靖将さんの絵もすばらしい。
よく目をこらすと、思い悩むでんでんむしを見守るかのように側にいる小さなかまきりの姿があるのだが、それがとても可愛らしい。
かたつむりが悩みから解放された時にはバンザイしてニッコリ笑っているのがなんとも微笑ましかった。
絵本だからこそできる表現だなと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2012年4月21日
読了日 : 2012年4月22日
本棚登録日 : 2012年3月31日

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