燃ゆるとき (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店 (2005年9月22日発売)
3.54
  • (26)
  • (41)
  • (55)
  • (14)
  • (2)
本棚登録 : 450
感想 : 43
4

マルちゃん正麺でお馴染みの東洋水産創業の物語。
実名小説であるため、物語にはある程度のリアリティがある。創業者森和夫が第一物産、日華食品(日清食品)という大企業からの圧力に真っ向から立ち向かう姿が痛快。創業者の森和夫は第二次大戦を生き延びた人物で、長いものに巻かれない大胆な姿勢は、その経験によるものだろう。
大企業に立ち向かう若社長という構図はドラマの様だが、それでいて実在の人物や組織をモデルにしているのだからドラマ以上に面白い(どこまで事実かは知らないが)。ビジネスの後ろ側を大胆に描いている。
この森和夫のように常に清くありたいものだ。しかし、自分にはそんな忍耐は無いので生きるうえで大事なことは清濁併せて飲むことだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: フィクション
感想投稿日 : 2015年10月9日
読了日 : 2015年10月9日
本棚登録日 : 2015年10月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする