本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド (講談社文庫)

  • 講談社 (2020年8月12日発売)
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本棚登録 : 91
感想 : 8
3

日本の本格がないけれど
 満足した。なんといっても喜国さんが書く、博士とりっちゃんのミステリ談義のかけあひがおもしろい。私もミステリが書きたくなってきた。
 もっとも当初こそ、博士のセクハラに応酬するりっちゃんといふ王道ギャグ的ノリだったのが、だんだん惰性的に淡々とミステリを批評するコーナーと化し(最後にいたってはりっちゃんの登場すらほぼない)、おもしろさも同時に半減してしまった感じだ。また、古典本格ミステリを紹介する8年の連載において、なぜか日本の本格は紹介されないといふ謎の枷が自然に働いてゐる。本格ではない小説も紹介したのに、なぜだらう。
 国樹さんのエッセーは書きぶりがいかにも月並で、漫画のほうが好きだなあ。しかしこのふたり、仲睦まじい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年5月24日
読了日 : 2023年5月24日
本棚登録日 : 2023年5月22日

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