論理的な考えかたを実践するための入門書。
「論理的な思考」という世界へ連れていってくれるというよりは、そんな世界の扉の前に立ったひとへ、鍵となるような本だと思います。扉を開くも、鍵こそあけても(=この本を読んでも)扉は閉じたままにするのも、読者次第。論理の世界に足を踏み入れるか入り口だけを堪能するか、あるいは回れ右をするか、これもやっぱり読者次第。どんな入門書でもそんな性格だろうけれど、この本は特に読者の「やる気」が試されているような気がしました。
内容はわかりやすく砕かれていました。
ストーリーを追うときに、映画って本当にここまでぶっつけ本番で撮影するものなのかな…? という疑問はありましたが(演者が撮影時に演じるそのときに台本を初めて読んでるような描写だったので)、とっつきやすい形で毎回の課題が提示されていたと思います。
本の内容とは関係ないところですが、紙質がやや厚く固めでめくりにくくてそこは残念といえば残念。
論理というものが、自分と関わりのない未知の分野ではなく、まさに今生きて表現し他人と交流するここで必要不可欠なツールなのだと教えてくれる本でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
智の力
- 感想投稿日 : 2016年1月29日
- 読了日 : 2016年1月28日
- 本棚登録日 : 2015年12月17日
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