風の万里 黎明の空 (下) 十二国記 4 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2013年3月28日発売)
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本棚登録 : 6258
感想 : 398
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とてもおもしろかった。容赦なく善人が死ぬことをおもしろいと表現するのは憚られるが、それを含めてのそれぞれの旅なのだろう。決して薄くはない上下巻としてじっくりと描かれた3人の女の行く末が、本を閉じることをためらわせない物語に落ち着いてよかった。登場人物が多いのも楽しかったし、「月の影~」ではまったく活躍しなかった(失礼)景麒もたくさん見られてうれしかった。ハッピーエンドに終わるだろうと疑いなく読んでいたが、それはこのシリーズが結局は前を向いているからだろうか。誰にも試練があるが、それを乗り越えて未来がある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小野不由美
感想投稿日 : 2019年11月5日
読了日 : 2019年11月5日
本棚登録日 : 2019年9月28日

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