科学の方法 (岩波新書 青版 313)

著者 :
  • 岩波書店 (1958年6月17日発売)
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本棚登録 : 828
感想 : 55
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数学について以下のようなことが書いてあります。
「数学は人間が考えたものだから人間が全然知らなかったことは出てこない。それでも数学はいわば人類の頭脳が作ったものであるため個人の限界を離れてこの頭脳で問題を考えることができる。」
科学は人間が考えやすいように自然を捕らえた姿で、科学に用いられる数学も考えやすいように使っている、ということです。
この主張は科学の限界を明快かつ分かりやすく伝えています。
講義の速記を元に手を加えたとありますが、よって同じ話が何度も繰り返し登場します。それがうるさくなく効果的に用いられています。面白い本でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 科学
感想投稿日 : 2014年4月5日
読了日 : 2014年4月5日
本棚登録日 : 2014年4月5日

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