素晴らしい!
心情を細やかに、独特の文体で書いておきながら最後までぐいぐい持っていく力強い構成。
前半は、貧しく頼りない剛がとんでもないことに巻き込まれて、どうなるんだろうというハラハラ感で持っていく。
後半、能舞台に立つようになってからがとくに面白い。
能をここまでしっかり味わえるようになりたいと真剣に思う。
同時に、小説のストーリーと出てくる能の曲がぴちっと合っていてため息が出るほど見事。
読んでよかった。
青山さんの作品、もっと読みたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年9月5日
- 読了日 : 2021年9月5日
- 本棚登録日 : 2021年3月30日
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