不動心 (新潮新書 201)

著者 :
  • 新潮社 (2007年2月16日発売)
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 松井秀喜氏もまた、長嶋茂雄氏と同様に「ミスタープロ野球」である。この本を読んでいると、本当に野球が好きなんだなということが、如実に感じられてくる。

 松井選手(あえてこう書く)と言えば、夏の甲子園大会での5打席連続敬遠が、いまだに語り草になっている。敬遠されても表情一つ変えず、一塁に進む姿を見て、その風貌と相まって高校生らしからぬ選手と感じた。このとき彼は打席にたつたびに、ストライクがきたら逃さず打つと集中していたとのこと。高校生の時からこの「不動心」、当時の明徳義塾高校の監督が「高校生の中に一人だけプロの選手が混じっていた」と言ったのは、体力や技術のことだけを指したのではないと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学・その他一般
感想投稿日 : 2021年7月20日
読了日 : 2021年7月20日
本棚登録日 : 2021年7月20日

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