宇宙気流 (ハヤカワ文庫 SF 247)

  • 早川書房 (1977年6月1日発売)
3.59
  • (7)
  • (13)
  • (26)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 152
感想 : 10
3

何回か日記とかで書いちゃってる気がしますが、サーク人の支配に翻意を抱いている司政官テレンスがサーク人の令嬢と同じ車に乗り合わせる羽目になって、そこで「彼女の唇を奪うことが最高の反乱行為だ」とひらめいて無理やり唇を奪うのですが、そのシーンが今まで生きてきて最もエロチシズムを感じたシーンでした……! テレンスは小汚い中年のオヤジのイメージだったんですが、読み返したら意外とかっこよい感じでびっくりした。テレンスの反乱願望って、正しいようでいてものすごくいびつなものですよね。結局は抑圧されていたことへの単なる復讐に過ぎないな、と。けれどあのシーンは死ぬまで忘れられないシーンです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エロス
感想投稿日 : 2008年1月27日
読了日 : 2008年1月27日
本棚登録日 : 2008年1月27日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする