小説ドラゴンクエスト5: 天空の花嫁 (2) (ドラゴンクエストノベルズ)

著者 :
  • スクウェア・エニックス (2000年9月1日発売)
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本棚登録 : 120
感想 : 11
5

描き方がうまい。最初は奴隷時代をすっ飛ばして…!!!って思ったけど回想形式にやられた。あと、カルパッチョさんの実況が大好きで「ヘンリーはバカ王子」っていう印象がデフォルトだったんだけど本作ではイケメンすぎわろた。解釈、ドラクエ5に対する印象とか思いって、解釈者によって大きく異なるのだ。これは、スーファミ版に基づくものだよね。最も原作に近い、という言葉が容易に思いつく。仲間との会話機能とか、3Dとかデボラ登場、とか、付加要素によって解釈が大きく偏ってしまっていない、よくいえば純粋な原作に基づく、作品の1つ。そういうね、スーファミ版の面影を感じた。
冒険も楽しくて、どんどん、純粋に賑やかになっていく一行。純粋でまっすぐなリズムは、賑やかで楽しそうだ。ああいう冒険がしたかった。一行の輪と、終章で到達する故郷で、すっかり大きくなって登場した、という主人公の成長が描かれていて。
ラブコメ、っていうレビューあったけどわろた。そんな感じです。冒険とラブコメ、次々と展開されていく物語、徐々に明かされていく主人公のバックボーン。歴史を知る、ってことの大切さと素敵さと喜び、その原体験はきっとドラクエ5にある。それを、再確認できた一冊であった。文句なしの満点。というか先週はずっとドラクエウィークでした(121105)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年11月5日
読了日 : 2012年11月2日
本棚登録日 : 2012年11月5日

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