ノルウェーの森の時と同じ、人間の弱さ、恋愛絡みのどろりとした感情。愛されると生を感じて、必要とされていないと思うと死を感じる。夏に本を裁断するだけでなく、柴田さんをも裁断しようとしてフォークを突き刺した。この感情は理解できないんだけど、こう考えてしまって沼にはまって永遠と抜け出せない被害者もいる。歪んだその場限りの愛情が、必要とされているんだと錯覚して深みにはまってしまう。気持ち悪いくらいの人間らしさと、最後に生まれ変わった結末に星5つでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(日本)
- 感想投稿日 : 2022年3月13日
- 読了日 : 2022年3月12日
- 本棚登録日 : 2022年3月10日
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