謎(というかほぼ前提の設定に近い)は早々に明かされるが、文体の軽やかさと心情描写、対話描写の多さで最後までスラスラの読めてしまった。残酷な世界観の中で、ぶつかり合いながらも愛し合う3人が感動的で、涙が出そうな衝撃があった。また手に取りたい。
あとがきも面白かった。柴田元幸氏の、遺伝子工学へのテクストにも、イギリスの90年台の理想主義の消滅を表す資料ともなるという話。
訳者のあとがきはユーモラスだが、最後の疑問に関しては考えさせられる。僕は、(初回読了時には)使うと思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年2月28日
- 読了日 : 2024年2月28日
- 本棚登録日 : 2024年2月28日
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