通り魔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-2)

  • 早川書房 (1976年4月1日発売)
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本棚登録 : 82
感想 : 11
4

87分署シリーズ第2作。
1作目の主人公キャレラは新婚旅行でお休み。
今回は1作目で人間違いで撃たれたパトロール警官、バート・クリングを中心に話が進んでいく。

クリングの甘じょっぱい恋の展開が、無残な結末を迎えた被害者の恋と対照的すぎて何だか切なくなった。

そんな事件の合間合間に入る、マイヤーとテンプルの会話は完全にコント。
正直通り魔探しよりも、33分署の猫連れ去り事件の方が気になって仕方が無かった。

本編も面白いのに、田中小実昌さんのあとがきも面白いと言う1粒で2度美味しい本だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2010年6月3日
読了日 : 2010年6月3日
本棚登録日 : 2010年6月3日

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