ネバーランド (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2003年5月20日発売)
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本棚登録 : 14737
感想 : 1436
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 伝統ある男子校の寮で,正月の帰省をせずに,寮で年を越す4人の男子高校生を描いた作品。4人の男子高校生が,ゲームなどを通じ,悲惨な告白をするという筋書き。
 語り手の菱川美国は,子供の頃,父の愛人に誘拐されたという告白をし,そのトラウマから,付き合っていた女子高生を振る。篠原寛司という少年は,両親が離婚調停中であり,どちらの親に付いていくかを迫られるのを避けようとしている。依田光浩という少年の告白が一番悲惨で,自分の母は妾であり,父親と母親が自殺し,父の本妻に半ば脅される形で肉体関係を持ったという告白をする。瀬戸統は,自分の母がクリスチャンでありながら,自分の目の前で自殺したという告白を行う。
 最後は,瀬戸統が,父の仕事の関係でアメリカに旅立つというところで終わるのだが,正直,何が面白いのか分からなかった。
 ミステリ以外の小説はあまり読まないのだが,ミステリ以外の小説は,こういう小説があるので困る。4人の男子高校生の悲惨な告白を読んでも,面白くないよな…。女性が読んだらそれなりに面白いのだろうか…。★2で。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 妻の本
感想投稿日 : 2016年2月25日
読了日 : 2016年2月25日
本棚登録日 : 2016年2月25日

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