天使のみつけかた (新潮文庫 お 47-1)

  • 新潮社 (1998年11月1日発売)
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別れの天使、別れというのは悲しく切ない事で、その別れを連れてくるのはほんとうに天使なのかな?と疑ってかかってしまう自分がいたけれど、とても心に響く文章とともに知れたので納得。

別れる、というのは、死ぬということや、場所が遠くはなれてしまうことをいうのだと思っていた私は、その時、心の位置が変わることで別れることもあるのだと気がついた。
同じ場所にいても隣同士で話していても、考えたり、笑ったりする時の方向が違ってきてしまうと、お互いが本当は、別の空間にいることがわかる。それはもう仕方のない事で、同じ空間にむりやり呼び戻したりすることはなかなかできないのだと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年1月20日
読了日 : 2023年1月20日
本棚登録日 : 2023年1月20日

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