シンプルに暮らす

  • 中経出版 (2011年4月26日発売)
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本棚登録 : 613
感想 : 68
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断捨離ハウツー本かと思いきや、書かれていることはほとんど食生活の美意識に関してばかりでした。
まぁ食べることって生きることすなわち暮らしの根幹を成すものだから仕方がないのだけれども。

筆者が日本文化の特に禅に傾倒しているせいか、言おうとしていることは、
「すべてをミニマムに(食べる量、器、キッチンの広さにまで言及あり)。良いものを少量だけゆっくりじっくり楽しむ」
ということ。

これ、実践できたらいいのだけれど、自分の暮らしぶりを振り返ると結構ハードル高いです(笑)
特に、断食のすすめとか、もし肉を食べる回数を減らせば家畜の飼料が節約できて…云々はちょっと宗教がかっている印象を持つ人もいるかもしれません。
まぁ、飼料の節約にはなるかもしれないけれど、酪農家のリストラにつながってしまうんでは…などとうがった読み方をしてしまいました(笑)

どなたかも書かれていたのですが、出てくるレシピ(厳密にはレシピですらありません。分量とかは記載がありませんでしたし)の材料はほとんど西欧のものばかりなので、それもなんだか身近には感じられなかった原因の一つかもしれません。
禅に傾倒する記述があったり、各章の冒頭は日本の小説や書籍の抜粋引用をされているから、食の材料も日本のものがもう少しあったら、印象が違っていたかもしれません。

良くも悪くも精神論かなぁ、と思いました。
ただ、この美意識の高さは見習いたいなと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 実用本
感想投稿日 : 2011年12月6日
読了日 : 2011年12月6日
本棚登録日 : 2011年12月4日

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