ゴッドウルフの行方 (ハヤカワ・ミステリ文庫 110-2 スペンサー・シリーズ)

  • 早川書房 (1986年9月1日発売)
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本棚登録 : 257
感想 : 21
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偉大なるマンネリに繋がっていくスペンサーシリーズの第一作。スペンサーは後の彼とは少し違う。後のスペンサーのイメージができているからそう感じるのだろうか。とにかく、おお、そこでそんなことしちゃうのかよ、と思う場面もある。ジェッシー・ストーンのシリーズを思えばむしろこちらの方がパーカーの本質に近いのかもしれない。
タフであるとはどういうことか、なぜタフであらねばならないかを問い続けたスペンサーも、まだ自分の在り方が定まらず(その後もずっと迷い続けるけど)、それはそのままパーカーの歴史が作られる始めた事を意味してるのだろう。

目黒考二が亡くなったことを1年以上遅れて知り、そのショックとその事実を受け入れる過程で、パーカーの死によって終わったスペンサーシリーズを全部読む決意をした。パーカーの死を知った僕は、残ったシリーズを読んでそれが終わってしまうことが辛くて、数冊を残して読むのをやめていたんだけど、今ならシリーズの終わりも受け入れる覚悟が持てると思ったからだ。「#スペンサーシリーズ全部読む」は別れの作業である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年4月28日
読了日 : 2024年4月28日
本棚登録日 : 2024年4月28日

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