1Q84の世界は不合理で荒唐無稽な世界。常識的に考えれば考えるほど「何コレ意味ワカンナーイ!」と本ごと放り投げたくなる。
でも村上春樹はあえてそういう世界を提示しているのかもしれない。
最近は映画や音楽など表現全体が分かりやすすぎてつまらないものが多い。
原作ありきの映画。「親にマジ感謝」なんて、今さら気付いたのかよとつっこんでやりたくなるような音楽。当たり前のように人が死んでいくお涙頂戴モノ。お粗末な映画。チープな人生賛美。
そういった、明け透けなものほど受け入れられやすい世の中に警鐘を鳴らしているのかもしれない。
1Q84の世界は不条理で受け入れがたい部分があるが、同時にそれが魅力的でもある。「分からない」ということの面白さに引き込まれた。
mixiログ 2009/12/22
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- 感想投稿日 : 2016年8月18日
- 読了日 : 2009年5月29日
- 本棚登録日 : 2009年12月22日
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