昭和64年の誘拐殺人事件(通称ロクヨン)。事件から14年経過してもなお県警では風化されない事件とした捜査されている。そこに警察庁長官が視察に来るという。県警の広報官の三上(元刑事)は長官対応で遺族やマスコミと段取りを組む。ただし、遺族やマスコミとの関係がギクシャクする上に、視察の裏に隠された目的があることに気がついたことで、警察やマスコミとの間で板挟みになる。三上自身も娘が家出し、安否不明な状況で夫婦共々不安な日々を過ごす。本作品は、主人公の三上がどうしようもない状況に陥りながら、さらに隠された謎を解き明かす面白さがある。上巻では謎の提示がメインになる。この困難を三上はどう解きほぐすのか、下巻の期待は大きい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2018年1月10日
- 読了日 : 2018年1月6日
- 本棚登録日 : 2017年12月24日
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