妻が読み終わりテーブルに置いてあったので借りて読んでみました。元NHK職員で以前に「週刊こどもニュース」の解説者をやっていたので記憶にあります。
本の中で述べられているように、こどもニュースは、普通の大人のニュースと違って、スタジオにきている子供に解説するので、いわゆる「ごまかし」が通用しないので、大変に苦労されたようです。苦労とは、本質を理解するための勉強ということのようですが。
ビジネスマンには、話す・書く・聞く、という三拍子そろったバランスの良い能力を持つことが求められていて、それが見通しの立たないこれからの「保険」かもしれません。お金を払って解決できる保険ではなく、自分の努力や時間を投資する「保険」にも注意を払わないといけませんね。
個人的には、7章(表現力をアップするために忌避すべきフレーズ)、8章(アウトプットのために如何にインプットを上手にするか)が役に立ちました。
また、池上さんの命名である、ゆるやかな演繹法:基本は演繹法だが、状況によって帰納法を取り入れる(p113)は、普段思っていることだったので、それを見て嬉しく思いました。
以下は気になったポイントです。
・意味の分からないまま読んだり話したりすると、それを聞いている相手も意味が分からない(p19)
・明らかに言えることは、よけいなプライドを持っている人は「そこまで」の人、意味のないプライドは成長できるチャンスを逃す(p36)
・コミュニケーション力を増すには、自分は何も知らないことを知り、他者から謙虚に学ぶこと(p37)
・自分の話ばかりする人は、会社勤めをしていなかったり、その経験が無い等、社会性に欠けていることを意味する(p43)
・会議で発表したり、取引先に新製品をプレゼンするときには、聞き手がどこで反応するか、注意しておくこと(p44)
・相手の「へぇー」を増やすには、自分自身がそうなること(p45)
・自慢話ではなく、率直に自分の失敗を語れることにより好感度がアップする(p53)
・愛情がないと、強いことやキツイことを言うと相手を傷つける(p70)
・法律に違反していなくても日本では許されないことがあるのは、なんとなくけしからんと思った行為や人は糾弾されるのが日本なので(p77)
・愛される人は、たとえ血のにじむような努力をした結果の成功であっても、「皆様のおかげです」と謙虚な姿勢や雰囲気を持っていること(p80)
・叱る時の大原則は「一対一」(p83)
・一言謝られることで、なんとなく納得して許してしまうのが、日本的であり日本人の感性(p93)
・正しくないかどうかよりも、「今、何を言うべきか」を判断する能力は、ビジネスパーソンに求められる資質(p94)
・苦情をいうときの基本は、なるべく穏やかに、落ち着いて、普通の声音で話す(p99)
・これはと思うレポートを写してみる、これにより学べることは多い(p108)
・下調べをすることで、フォーマットを決められる、その手順に当てはめる
ための「素材」を探すのが現地調査(p109)
・緩やかな演繹法とは、基本的には演繹法だが、状況によっては帰納法を取り入れる(p113)
・文章を書いたら、まずプリントアウトにより客観化できるようにして、さらに、1週間程「ねかせる」のが良い(p127)
・日記でも備忘録でもなく、ブログに自分の考えを書いてアップすることで、他者の目に触れられる機会を多くすると、文章力などの「伝える力」が徐々に向上する(p136)
・専門性のあるカタカナ語は、原則として部外は社外の人には使うべきではない(p145)
・文章の論理がしっかりしていれば、無駄な接続詞は不要、そして・それから、順接の「が」、ところで・さて、いずれにしても、絵文字が代表例(p183)
・スケジュールは公私ともに一冊で管理した方が、ダブルブッキングが避けられる(p197)
2013年6月30日作成
- 感想投稿日 : 2013年6月30日
- 読了日 : 2013年6月29日
- 本棚登録日 : 2013年6月29日
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