淡々と運命を生きる子どもたち。
人生に多様性があることを漠然と知りながら、人種が違うのだと透明の壁の中で生活の様子。生活するからには食べるし寝るし、笑うし怒るしセックスもする。ヘールシャムでは教育も受けるし創作もする。
その意味とは何だったのか、敷かれたレールのことしかわからないし、他のレールのことは存在を知らない。そして使命を終えていくことだけが人生で決まっていること。
途上国にもこんな感じの閉鎖感があるのかもしれない。そう思うと、SF感覚で読むべきじゃないのかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説・詩
- 感想投稿日 : 2015年7月30日
- 読了日 : 2015年7月30日
- 本棚登録日 : 2015年7月30日
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