テレビ救急箱 (中公新書ラクレ 274)

著者 :
  • 中央公論新社 (2008年4月1日発売)
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感想 : 15
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前作の「テレビ標本箱」と合わせて読んだ。
(というか、こっちはまだ読んでる途中だが。)
小田嶋さんのエッセイは面白い。
日経のネットのやつなどは、毎回うなるほど面白い。
で、期待してこのシリーズ2冊をAmazonで買ったんだが。

面白いし、ふむふむなるほど、と膝を打つところも多々ある。
でも、期待したほどではなかったです、正直。
というのも、昨今のテレビ番組に対して、
苛立ちと嫌悪、見下げた感じがまず先に立っている。
いや、それも、もっともなんだけど。

たとえば、ナンシー関が書いていた、テレビに関する文章は
苛立ちの中にも、
ちょっとした愛情と、偏った面白がり方と、
つまんないテレビ見てる自分まで含めて客観視する視点、
みたいなものがあって、
それが感動的なくらい面白かった。

小田嶋さんにも、それを期待したんだけど。
なんだろう、あと一息、笑えない感じがして。
テレビ業界が変わったから、というものあるのかもしれないですけどもね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2010年4月6日
読了日 : 2010年4月6日
本棚登録日 : 2010年4月6日

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