ひたひたと忍び寄る熱狂。群衆の中で取り残された考え続ける兄と、俗世離れした世界で謀略する弟。集団心理と国家への帰属意識の高まりが描かれているが、著者も述べているようにそれが主題ではない。今の時代だからこそ現実世界と重ね合わせて読んでしまうが、単純にエンターテインメントとして、息もつかせぬような描写の流れの流暢さは見事だと思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年5月12日
- 読了日 : 2020年5月12日
- 本棚登録日 : 2020年5月5日
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