『コンタミ』…科学汚染。
気鋭の生物学者・宇賀神の研究室で雑用係(?)としてこき使われている大学院生・圭は、宇賀神に連れられて「ニセ科学批判」の急先鋒・蓮見教授の元を訪れる。
宇賀神がフラれ続けている元同僚でライバル研究者・美冬が、こともあろうにニセ科学メーカーの研究室で働いているらしいと知った宇賀神の命令で、圭は行方不明になっている美冬を探すことに。
【神秘の深海パワーでガンも治る、放射能も除去出来る】として水や健康食品を製造販売するニセ科学メーカー〈VEDY〉。
美冬と〈VEDY〉の繋がりをたどるうちに、ニセ科学に翻弄される被害者、科学用語に騙されて善意で商品をPRしてしまう人々に出会い…
優れた研究者で合コン好きの俺様キャラ・宇賀神はなかなか良かったが、肝心の主役である圭が流されるままに動いているだけで、ぼんやり。
いかにしてうさんくさいニセ科学がはびこるのか、何故人は騙されるのか、という啓蒙小説のようだった。タイトルの『コンタミ』とは、内容が合っていない気がした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代もの・平安〜江戸
- 感想投稿日 : 2021年6月3日
- 読了日 : 2021年5月16日
- 本棚登録日 : 2021年5月16日
みんなの感想をみる