ダ・ヴィンチ・コード [DVD]

監督 : ロン・ハワード 
出演 : トム・ハンクス  オドレイ・トトゥ  ジャン・レノ 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
3.38
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本棚登録 : 717
感想 : 122

ヨーロッパ縦横無尽のソフィーとラングドン教授♡
ルーブルに行くのが夢だった私も、この映画のおかげでいろんなルーブル特集をみることができてラッキーでした。
「マグダラのマリア、花嫁説」絶対反対!!ラングドン様御一行と一緒に移動しているような臨場感一杯の、あっという間の楽しい2時間40分でした。
なにげにシオン修道会総長作品のポスターが貼ってあったりして、そんなのを探すのも楽しかったです。
映画の最後の結末も、私はとても好きです。
ルーブルから抜け出し、スマートカーで「インディジョーンズ」並みのカーチェイスあり、プライベートジェットからの綺麗な朝焼けあり、ソロモン神殿を模したといわれるロスリン礼拝堂にもイギリスからひとっとび。
ジャック・バウアーはアメリカを「24」であちこち移動し、ジャック・スパロウは、七つの海で大暴れ、
この作品のジャックの孫娘ヨーロッパ縦横無尽版も魅力的です。
原作では伏線になっていたエピソードを上手にカットしながら内容をきちんとあわせていて、そんなところは1時間版「冬のソナタ」を思い出しましたが、この作品は、原作と映画では「キー」が違いました。
私はカトリック信者ですが、原作を読んだ時から
(天使と悪魔も読破。映画化決定)カトリックに対する悪意や中傷の意図は全く感じませんでした。
ダン・ブラウン氏(同い年だわ)は、信仰の最大の敵は「無関心」だと主張しています。
世界中の関心を「信仰とは何か」に惹きつけた彼に悪い意図を感じることができません。
「カトリックはバイキング料理ではない」というアリンガローサ司教の言葉は、確かにそうです。でも妄信を導くなんて許せない!!神に祈りながらひとの命を奪うシラスは、司教を尊敬し妄信し、殺人を正当化してゆく。
その歪んだプロセスは、ラングドンやシオン会と真逆に感じます。ただ、この設定は冒涜というよりも、
キリストを通して大事なことを伝える喩えにもなっていて、その意図やプロセスが多くの人に伝わって傷つく人がひとりでも減るのならそれもひとつの「宣教」ではないでしょうか。ちなみにうちの司教様や神父様方は、みんな優しくて柔和で謙遜なイケメンばかりでアリンガローサはいません。いつも私達のこころに寄り添う努力をしてくださいます。
シオン会がソフィーのために、そしてキリストのために、まるで旧約聖書の主の御言葉の「人間の綱、愛の絆で」それぞれの時代の才能豊かな人たちが長い長いリレーを繋いだとしたらうっとり。ドキドキします。
が、それぞれが、その人生の全てで守り抜いたのに、
ソニエールのように彼女を守るためにそのいっさいの努力を彼女に伝えることが出来なかったとしたら、それはどんなに切なくて寂しかったのではないかと思います。
総長だけではなく、総長を守って名もなく生きたシオン会のメンバーだっていたはずです。そんなひとりひとりが、マグダラのマリアだけじゃなくて愛に満ちて幸せでありますように。こころから祈ります。
同じキリストをみつめながら、シラスはアリンガローサを、レミーは金を、リーは自己満足を、アリンガローサは権力を?そしてロバート・ラングドンは、ソフィーを守ろうとした。
同じ聖杯を見つめながらそれぞれ違うものを求めてる。
「誰を守り、なにを信じるか」
誰を守るにしても、何を信じるにしても、その人にとってそれがキリスト以外の誰かであったとしても、愛があるのに歪められていったシラスのような悲しい思いをするひとがいなくなりますように。その存在が「真実の愛」の行いに結び付けてくれる存在でありますように。
「マグダラのマリアが花嫁」説にはもちろん断固反対です。弟子達に「全てを捨てて」とおっしゃって御自分だけ花嫁と一緒だなんてありえないし、なによりもそんな妬けることは許せませんわ(*^^*)
ただ「聖杯」がマグダラのマリアと関連があるのは、
意味があるように思います。
イエス様、師匠と道を一緒に歩き、一緒に笑って、そして苦しみの時もずっとそばでその悲しみに寄り添ったひとなら、彼女が女だからというだけではなく深い意味があると思います。
ロマンティックに大切なことを教えてくれたダンブラウンご一行様に感謝です。もちろんトム~ステキでした(^^)
「天使と悪魔」バチカン図書館は壊しちゃダメよ~
(T-T)レプリカにしてね~。
そして奈津子様、ありがとうございます。
あなた様あっての楽しい映画です。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 映画
感想投稿日 : 2011年2月25日
本棚登録日 : 2011年2月25日

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