単純に、エンターテイメントとして面白い。
バブル経済崩壊後の銀行の不良債権処理を題材としている。ゴールドバーグ・コールズ(ゴールドマン・サックス)、メリレ・リンク(メリル・リンチ)、ナブスコ(ナビスコ)といったように、実在の企業名が微妙に変えられている。ということは、かなり事実?
上巻は、1997~2001年にかけての話。元ジャズピアニストの卵で外資の“ハゲタカ”投資家の鷲津を軸に、銀行が不良資産をバルクセールで処分する過程が描かれる。
日本の資産が二束三文でアメリカ資本に買われたこと、高給取りの銀行員が自らの責任は明らかにせず逃げたこと、などに憤りを感じつつ読んだ。
鷲頭の父が残した遺書や、ミカドホテルの先行きが気になる。早く下巻を読まないと。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2015年12月30日
- 読了日 : 2015年12月25日
- 本棚登録日 : 2015年12月30日
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