若い女の子たちが骨の髄まで親にしゃぶられて、モノとして売り飛ばされていく様っていうのは見てて堪えるものがあるわ。つらいわ。
澄子も民江も貞子も妙子も全員つらいけど、特に悦子の心情描写には並々ならぬものがあって、これは作者自身の投影なのかなと思ったら、やっぱりそういうことみたい。つらいね。
なんつーかな、性風俗を題材にした小説なわけだけど、それをエロ目的で消化させてなるものかみたいな情念を感じる。
風景の描写が繊細で生々しくて、吹雪のシーンは読んでるだけで寒さで凍えそうだったし、遊郭の夜はうるさいしって感じだった。
名作ゆえにホントに読んでてつらかった。今もつらい。尾を引く。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年1月2日
- 読了日 : 2022年1月2日
- 本棚登録日 : 2022年1月2日
みんなの感想をみる