名探偵なんか怖くない (講談社文庫 に 1-2)

著者 :
  • 講談社 (1977年8月1日発売)
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本棚登録 : 132
感想 : 18
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かの三億円強奪事件をそっくり再現させて、それを世界的名探偵に推理させようという酔狂な企画。
立案者は財産をもてあます成金。
招かれた探偵は、メグレ、ポアロ、クイーン、明智の豪華版。
お膳立てが整い、監視されているとも知らぬ犯人は行動を起こしたが、意外や意外・・・。

娘の発熱のため、外出不可なので蔵書再読です。
すこし前に新装版が発売されていたのを書店で見かけたので思い出しついでに手にとってみました。
初めて読んだのは中学生のころ。恐ろしいことにあと数年で20年です。
当時すでに西村さんといえば時刻表のアリバイトリックものというイメージだったので他の作品は読んだことがないのですが、この4部作だけは数度の引越しでも処分せず手元に残していました。

しかし今回10数年ぶりに読み返して驚き。これほどまでに他作品のネタバレがあったとは。
途中で読者への挑戦もあり、パロディとしてはとてもよくできているし、事件についての意外性もばっちりなのですが。
海外モノを読まないのであまり影響はないのですが、他の読者は怒るのではないでしょうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ(日本)
感想投稿日 : 2010年9月30日
読了日 : 2006年8月21日
本棚登録日 : 2010年9月30日

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